今回のフォトリップ第2段、
谷根千スナップツアーには
40名もの方々に参加いただき、
谷根千の下町情緒溢れる風景を
みんなで楽しく撮ることができました♪
今回、新たな試みとして開催した、
参加者によるフォトコンテスト!
豪華賞品、アマゾンギフト券を手にするのは誰か!?

今回、あまりにも皆さん素敵な写真ばかりで
選ぶのにも非常に時間がかかりました…
こっちの写真も入れるべきだ!いや、これも!
と、スタッフも熱が入ってしまい
予選の段階から、てんやわんや…
しかし断腸の思いでなんとか
1次選考、最終選考と進み、
受賞作品を絞り込みました。

受賞者の方、おめでとうございます!
賞品は後日、アンケートのメールアドレス宛に
お送りいたしますので、楽しみにお待ちください。
また今回惜しくも選ばれなかった方も、
決して写真が優れていないわけではなく、
本当に僅差の結果となっております。
今回見つけていただいた
カメラの魅力、
そして自身の「好き」。
これからもそれらを追求していってください。
その結果、少しでも皆様の人生が
豊かで幸せになりますこと、
願っております。

それではお待たせしました!!
以下、結果発表となります♪


Aチーム
【作品に対するコメント】
太陽が低くなる夕暮れ時は写真にとってゴールデンタイムです。逆光として使ってもよし、長く伸びる影を使ってもよし、様々な表現が楽しめるフォトジェニックな時間です。この作品はそんな夕方の特徴を見事にとらえた作品です。並んだ自転車の影はまさにこれから家路に着く人々を連想させられ、1枚の写真の中にストーリーが感じられます。今回受賞した作品はどれも写真の中にストーリーが感じられますが、この写真はその中にあってもより雄弁な1枚であり、見ていて気持ちの温かくなる、とても奥行きのある1枚となっています。また、色味やコントラストの仕上げ方も雰囲気にぴったりですね。


Bチーム
【作品に対するコメント】
谷根千名物の1つでもある、「みかどパン店」。隣の樹齢100年にもなるヒマラヤ杉と一緒に、低い視点から見事に捉えられています。樹と共に歩む店、店と共に歩む樹。お互いに歩んできた歴史と一体感が写真に良く表現されています。撮影する角度もここしかない、という絶妙な位置ですね。この写真の最大のポイントはやはりカメラを構える位置でしょう。普通に撮っても映えるこの場所ですが、低い視点から撮ることで樹の雄大さが非常に伝わってきます。また、彩度高めにHDR風に仕上げたことが写真に良い雰囲気を与えており、現像方法にもセンスを感じる1枚に仕上がっています。


Cチーム
【作品に対するコメント】
今って何時代でしたっけ!?見た瞬間にそんな不思議な感覚にさせられたこの作品。ベーゴマで真剣に楽しんでいる熱気が、写真からも伝わってきます。手前の二人の男性がブレているのもその熱気を補強し、さらに写真にダイナミックさを加えていますね。このように、人が何かをしているところを撮る際は、「力を入れるタイミング」を意識して撮ると臨場感が伝わりやすいですが、まさにその絶妙な瞬間を捉えた素晴らしい1枚になっています。また、Cチームのテーマでもありましたが、モノクロに仕上げた選択がバチッとはまっています。これがカラーだったらきっと冒頭のような驚きは生まれなかったに違いありません。


Dチーム
【作品に対するコメント】
yunaさんご本人も真っ先に「これ好きだなぁ」と言ってくださったこの1枚。そっと優しく、梅の花を包み込むような雰囲気が素敵です。また、肌の色も、階調が残るぎりぎりの明るさまで露出を切り詰めており技術の高さを感じます。レンズ(とその焦点距離)と撮影者さんの立ち位置の選択がまた絶妙で、引きすぎず、それでいて梅と人のバランスを取るために後頭部を切ってしまうほど、グッと寄る勇気が素晴らしいです。ポートレートを撮るとき、最初はどうしても寄るのを躊躇しがちですが、ぜひズームを使ってアップにするのではなく、足を使って撮る意識を持っていただくと、グッと素敵な写真に近づくはずです。


Eチーム
【作品に対するコメント】
谷根千といえば素敵なカフェが沢山あることでも有名です。まず目に飛び込んでくるのが、とっても大きなハート。写真がうまくなるコツの1つは「自分の好きを見つけてその好きにフォーカスする」ことですが、撮影者の方はこのコーヒーが運ばれてきて、真っ先にハートに目が行ったのではないでしょうか。「わーかわいい!」そんな声が写真からも聞こえてくる、素敵な1枚に仕上がっています。そしてそのイメージを補強するような、淡いコントラストにフィルム調の仕上げも作品にとてもマッチしていますね。


Fチーム
【作品に対するコメント】
この写真だけ見たら、まさか谷根千で、いやむしろ日本で撮ったとは思えない異国情緒溢れる作品に仕上がっています。こういう素敵な場所を見付けたときこそ、ただ漫然と撮るのではなく、「目の前の景色のどこに特に感動したのか」を口に出してみるのをお勧めします。きっと撮影者はランプがたくさん並んでいる光景が幻想的だった様子に感動したのではないでしょうか。ボケ過ぎていない自然で絶妙な前ボケと、前ボケの先に中央に赤くて明るいランプを配置したことで、構図にどっしりとした安定感をもたらすと同時に、上手く目線の動きが誘導されており、写真に動きをももたらしている、素晴らしい1枚です。

ーーーーーーーーーー

最後に、惜しくも受賞には届かなかったものの、
最終選考まで残った作品のうち、
「少し変えるだけでグッと良くなる」
写真たちを何枚か紹介させていただきます。

【PICK UP!】
構図としてとてもバランスよくまとまった1枚です。右下に敢えて何もない空間を持ってきているのが功を奏していますね。また、光の差し込みもすごくきれいで、暖色系でまとまっているのが写真に品の良さを与えてくれています。ただ、どうしても人は光のあるところに目が行ってしまいがちです。ピントが一番光の当たっている花に合っていたら、さらに素敵な1枚になるかもしれません。

ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
古民家に、剥がれたポスター、そしてモノクロ…と昭和レトロな雰囲気の中、剥がれたポスターのところにちょうど現代を象徴する車が写っているギャップがとても面白いです。決定的瞬間をよくものにしましたね。ただ、せっかく素晴らしい瞬間も、そこに目が行きづらいのがもったいないです。人間の目は明るいものをより注目してしまう習性がありますので、もっと寄って左上のランプと右の看板を画面外に追いやってみましょう。また、レンズの歪曲収差により上部分が曲がってしまっているのが気になるので、現像時、もしくはカメラ内で補正してあげるとぐっと良くなるはずです。

【完成イメージ】
ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
夕暮れ時の低くて柔らかい光が正面のカップルを斜めから照らしていて、とても美しいです。また、手前の男性も良いアクセントになっています。ただ、せっかくの夕暮れ時の美しい時間ですので、ホワイトバランスをもう少し暖色寄りにしてあげるとその雰囲気がより伝わりやすいかもしれません。完成イメージではさらに少しだけ彩度もプラスし、より記憶職に近い形をイメージしてみました。

【完成イメージ】
ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
水面に反射した太陽と、太陽のキラキラが2匹並んだコイに反射、水面の広がる波紋、と魅力的な要素がふんだんにつまったこの1枚。しかし横長で切り取ってしまうと左右のスペースが間延びした印象を与えてしまいます。もう一歩近寄り、縦構図で切り取ってみるとよりダイナミックな1枚になるかもしれません。また、その際は三分割構図も意識してみてくださいね。
ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
ビルとビルの隙間から漏れた光が向かいの古民家を照らしており、そこにちょうど通りがかった通行人が光の中に飛び込んだ瞬間を激写されています。感性の高さと瞬発力、状況に対する非常に高いセンスを感じる1枚です。ただ、上の空の部分が不要で目がつられてしまうのと、せっかく古民家がメインとなっていますのでモノクロに仕上げるとグッと雰囲気を増すはずです。その際は少しコントラストも増してあげることで周りの建物がうまく背景になじんでくれ、より中央の通行人に目が行くようになります。

【完成イメージ】
ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
猫が夕陽に当たって日向ぼっこしている中、チラッとカメラ目線を投げかけてくれているのが愛くるしい1枚です。ただ、どうしても左側の太陽の反射が眩しく気になってしまいますので、もう少しグッと寄るか、もしくは猫が逃げてしまうリスクもあるので後からトリミングをすることで、より猫にフォーカスしてあげるとより素敵な1枚になるはずです。また、夕陽感を出すためにホワイトバランスをもう少し暖色にしてあげると、より雰囲気が出るかもしれません。

【完成イメージ】
ーーーーーーーーーー
【PICK UP!】
アート、レトロな谷根千でよくこんなアンティークなものを見つけましたね。私には全然目に入りませんでした…!こういった自分ならではの観察眼は誰しもが持っているもので、かつ個性的なものでもあります。ぜひこれからも「おっ」と目を引く、自分ならではの「興味」を追求していってください。ただ、せっかくの素敵な時計ですが、日の丸構図で撮られており、また右側の空間が写真を間延びさせてしまっているのがとてももったいないです。また、左側の建物の歪みと傾きも気になるので、撮る際に気を付けつつ、歪みは現像で綺麗に直すことができますので、ぜひ今後気にかけてみてください。さらに赤や緑といった色には人間は特に強く反応しがちです。せっかくのアンティークな時計でしたので、全体に色味を抑えつつ若干暖色を加えフィルム調に現像することで、より雰囲気のある1枚に仕上げることができます。イメージでは更に露出を1/3段明るくしてみました。

【完成イメージ】
全体を通じ、皆さん非常に高い
レベルだったのでびっくりしました。
最後に、さらに一歩素敵な写真にするために
ぜひ意識して欲しいのは、構図です。
日の丸構図は被写体のパワーがストレートに表現でき、
個人的にも大好きな写真の構図ですが、
左右の余白まできちんと意識を巡らせないと
"ただ撮った写真" になってしまいがちです。
「半押ししながらの構図変更」
をぜひマスターしてみてください。
また、
「トリミングするだけで良くなるのに!」
という写真が多かったのも印象的でした。
"足を使って" 寄ったり引いたり、
上から撮ったり下から撮ったり、
ぜひ色々な視点で見てみてください。
また、スナップでは偶然の出会いもさることながら
素敵な構図を見つけたら
そこに何か+αが来るまで粘る
という面白さもあります。
PICK UPの5枚目がまさにそれですね。
スナップは難しいですが、
自分の「好き」と向き合うとても良い練習
になりますので、またみんなで行きましょう♪


最後に改めて、、
受賞された方はおめでとうございます!
また、一歩届かなかった方も
決して嘆く必要はございません。
今後も毎月フォトリップ企画を実施していきます。
また皆様にお会いできること、
楽しみにしております♪
Back to Top